2009年6月15日月曜日

動産担保革命

もともと、銀行員だった著者が、ドンキホーテに派遣されることになり、そこで出会ったスゴ腕のバイヤーの商品目利き力、つまり、どれだけの価値があるのかを見極める力にインスパイアされて、在庫の評価NPOを立ち上げるまでのストーリー、とでも言いますしょうか。

銀行員時代は、ビジネスマッチングで、仕入れ先や売り先を紹介して、取引先を助けることに奔走。取引先がどこからいくらで仕入れて、という商流を全部頭に入れていたんだそうです。

銀行は担保主義にかまけていてビジネスの本質を捉えることをしていない、何とか担保によらない融資ができないか、とずっと思っておられたそうで。

そこで、出会ったのが、商品目利き力ということですな。

まあ。在庫も担保にするんだから担保主義やんけ、という突っ込みも可能ですが、不動産担保と違って、ビジネスに直結する担保だし、商売そのもので保全するので、ちょっと事情は違うってことで、しかも、不動産と違って、ビジネスに関係なく貸す、ということはなくなるわけで。

実務的に役立つ本というよりは、著者の思いやら、法律が整備されてどう変わってきたか、なんかを生き生きと伝えてくれる本、という感じです。






本書ではゴードンブラザーズジャパンの社長との面談したことも書かれています。

ゴードンブラザーズって、会社が清算するときに、買いにきたりする会社のようです。

最近では、エディバウアが法的破綻した場合の買い手として登場してますな。
The Wall Street Journal reports the clothier may file for bankruptcy protection by the end of this week. Waiting in the wings are familiar bankruptcy buyers Hilco Consumer Capital and Gordon Brothers, as well as CCMP Capital Advisors.

0 件のコメント: